BPAとEBP

メモ: エビデンスに基づく実践(EBP)では,おおまかには,介入と効果の間に因果関係を仮定し(i.e,. 仮説をたて),それをデータによって実証したものをエビデンスとする。そのうえで,エビデンスを参考にした実践を行うもの...

アウトカムかクオリティか

メモ: エビデンスベースト・アプローチ(EBA)の最終目標は「アウトカム」の向上で,ベストプラクティス・アプローチ(BPA)の最終目標は「質(クオリティ)」の向上。 おおざっぱには、アウトカム志向のアプローチには「リサー...

日常場面における因果関係

評価研究者のパットン(M. Patton)は,実験的な因果関係の証明は必要ないものの例(比喩)として,下記のようなものがあるとした: ■運動をしすぎる(原因)→ 筋肉痛になる(結果) ■お酒を飲みすぎる(原因)→ 二日酔...

EBAとBPA

ベストプラクティス・アプローチ(BPA)の研究を進めていくなかで,プログラム評価研究の基本的立場とされるエビデンスベースド・アプローチ(EBA)の内容と発展の背景を確認している。 キャンベル(D. T. Campbell...

問題分析と特性要因図:メモ

TQMにおいて有用なツールとなるものの1つに特性要因図がある。いわゆるQC7つ道具と呼ばれるものの1つであり,フィッシュボーン図と同じ構造をしている。この方法はプログラム(介入)の必要性を吟味するために行う問題分析に効果...

外部・内部ベンチマーキング:メモ

ベンチマーキングではその対象を外部に求めるのか,あるいは内部に求めるのかという点がまず考慮される。つまり,外部の組織・プログラムのベストプラクティス(BP)をベンチマークするのか,あるいは自組織・内部のBPをベンチマーク...

A system

「プログラム」であることの唯一の定義は「ゴール」があることとされる。すなわち場当たり的な活動・実践はプログラムとして定義できないとされている。システムについても同様の記述があったのでメモしておく: “A sy...

ジョブローテーションとベストプラクティス

同じ組織内でのジョブローテーション(あるいは別組織への出向)がベストプラクティスを促進すると考えらえていた。つまり,”最良の実践”とされている内容や方法を他部署から学ぶということである。ジョブローテーションはベストプラク...

インフォーマルなSCM

研修プログラムがもつ本来の効果を測定するためにサクセスケースメソッド(SCM)が用いられることがある。その際,インタビュープロトコルが非常に重要となる。フォーマルなSCMでなくても,インフォーマルな形のものがあったのでメ...

BMメモ

ロジックモデルはプログラム全体を包括的に捉えることが可能であるため,例えば,TQM(total quality management)の実践に活用することが可能である。一方で,カイゼンの必要性や向上の可能性がある部分をピ...

メモ:ベンチマーキング

1980年代に米・ゼロックス社が当時の日本のキャノンやリコーの効率化・低コスト化された製品開発に対抗するために行ったのがベンチマーキング(BM)の始まりとされている。なかでも異業種であるL.L.ビーンの在庫管理システムを...

EBP/BPアプローチ(メモ)

下記はエビデンスベースドとベストプラクティスの両アプローチの有効的な適用(”Best of both worlds”)のあり方について書いたものであるが,そもそも両者の成り立ち(例:医学と経営学)やサービスの...

「遊びのプログラム」の評価研究

ラボでのコンサルテーション活動の一環として『児童館等における「遊びのプログラム」の効果の検証・分析に関する調査研究』の研究委員を務めさせていただくことになった。広く「遊びのプログラム」を捉え,最終的にそれがどのように子ど...

コンサルテーション(メモ)

先週,すららネットのアクティブラーニング・プログラム(LINK)に関するコンサルテーションを行った。プログラムのアウトカムの設定をどのように行うべきかについての検討を行った。今後も検討を続けていく予定である。 その他,臨...

科研費

下記のテーマで科研費が採択された: ベストプラクティス・アプローチに基づく心理教育プログラムの評価研究 文部科学省: 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究期間: 2018年 – 2020年    代表者: ...

意図しない(予期せぬ)効果・副次的効果

プログラムが奏功するつまり効果があがれば,そのプログラムをエビデンス・ベースドのプログラムとして”パッケージ化”し普及する。この作業は,プログラムの有効性(effectiveness)を確かめ,その次の段階として,効率性...

職業キャリアに関する評価研究

職業キャリア(労働)に関する評価研究の情報はCLEAR(Clearinghouse for Labor Evaluation and Research)に集約されている。同様に,教育領域で実施されるプログラムの評価研究の...

エビデンスとベストプラクティス

Evidence-Based ApproachとBest Practice Approachの関係性についてまとめた図(LINK)。「フィールド実験の可能性」を「アウトカム評価の可能性」,「ベンチマーキングの可能性」を「...

ディベートに基づく評価(プログラム評価論)

下記の3つのモデルは,ファクトやエビデンスを参考に,政策やプログラムについてディベート方式で評価を行うアプローチである。当該政策・プログラムに賛成する側と反対する側とが、互いにデータ(ファクト・エビデンス)を持ちより,そ...

様々な介入プログラムのデータベース

実践や評価のモデルとなるプログラムについて以前に検討したが,米国におけるコミュニティ介入やヒューマンサービス領域のプログラムをまとめたCommunity Tool Boxのページが参考になる。  

エビデンスに基づく実践とベストプラクティス

社会科学におけるエビデンスベースト(evidence-based)アプローチでは,ランダム化比較トライアル(RCT)などを中心としたフィールド実験の重要性が継続的に指摘され,プログラムの効果検証のスタンダードとなっている...

モデルプログラム

予防科学におけるリスク・プロテクティブ要因モデル(Risk-Protective Factor Model)[1]の普及は,その後のポジティブな青年発達(Positive Youth Development)モデルの発展...