因果関係・影響要因の検討(ワークシート)
プログラム(「原因」)の効果(「結果」)の間に存在する因果関係を成立させるためには,様々な”ハードル”を越えなければならないない。ハードルを越えるとはすなわち外生要因の影響を検討・排除することであり,それらについて方法論的にではなく実践的に学ぶためのワークシート(因果関係・影響要因の検討)を作成した(A3印刷用)。(参考:プログラム評価論)
方法論的には実験デザインについて学ぶ必要があり,なかでも外生要因(※)の種類と特徴を理解する必要がある(参考:ワークシート)。短期間での研修等ではそこまでは到底カバーできない。そこで,上記の外生要因の性質を実践的に学ぶためのワークシートが役立つのではないかと考えた。
またプログラムの性質上,実験デザインの活用が困難なプログラム評価が多いなか,このようなワークシートを活用してより実践的な視点に基づき抽出された外生要因を検討しそれを取り除くための仕組みを考えられれば,意図するプログラムの効果につなげられるとも言える。
※主な外生要因(Campbell & Stanley, 1963)
- 履歴(history)
- 成熟(maturation)
- テスティング(testing)
- 測定・評価道具(instrumentation)
- 統計的回帰(statistical regression)
- 選択バイアス(selection bias)
- モータリティ(mortality)
- 選択バイアスと成熟の交互作用(Interaction of selection and maturation, etc.)