コミュニティ感覚①
■ 課題文献(教科書・ダルトン他,2008)
「第7章:コミュニティ感覚とは(pp.235-276)」
■ ディスカッション課題
- コミュニティに関する以下のコメント【p. 238-239】について,どうこたえるか:
■「われわれが口にしているコミュニティとは何なのかを定義すべきだと思う」
■「コミュニティという言葉を人はどのように定義するかが大事だと思う」
■「地理的なコミュニティ(中略)は減ってきているが,自分の選択によるつながりは増えてきているようだ」
■「コミュニティは私たちが思っているよりも健在(追加:健全)であると思う。コミュニティの本質というのがさらに複雑になってきていて,それが専門家のコミュニティや電子コミュニティが増加することによって,助長されているように思われる」 - Sarason(1974, p. 1)はコミュニティを「人が信頼でき,容易にアクセスできる相互に支援的な関係性のネットワーク」と定義した。この定義を具体例・事例を1つ挙げ確認する。【p. 240】
- 「コミュニティが異なるレベルで存在するとすれば,概念の最低境界線は何なのだろうか。コミュニティと呼ぶことの最小の単位は何だろうか」【p.243】
- 家族やソーシャルサポート,友人のネットワークはコミュニティと言えるか。J. Hill(1996)は,コミュニティはどのように定義されるべきと捉えているか。【p.243】
- サラソンの定義では(上記2参照),コミュニティをネットワークとして定義している。上記4の点と矛盾しないか。
- コミュニティ心理学ではコミュニティを定義するときに「境界」ではなく何を重視するのか。より重要な点として,なぜそれを重視する必要があるのか。現代社会のコミュニティのあり方から検討する。【p.244, L13】
- サラソン(S. Sarason)とマクミラン&チャビス(D. McMillan & Chavis)による「コミュニティ感覚」の定義を確認。【p.244-245】
- マクミラン&チャビスは,①メンバーシップ,②影響力,③ニーズの統合と充足,④情緒的つながりの共有の4つの要因によって構成されるのがコミュニティ感覚であるとした。コミュニティ感覚が高い場合と低い場合の具体例を挙げ,それぞれの場合において,4つの要因がどのような状況であるかを検討。【p.244-245】【p.273の演習課題2】
- 現在あなたが住んでいる,あるいはかつて住んだことのある近隣地域について少し考え,記憶が鮮明になったら,表7.4【p.261-262】に挙げた近隣地域のタイプを見て,あなたが思い浮かべたコミュニティがどのタイプに当てはまるかを選んでみる(理由も含め)。
- 「弱いつながり(紐帯)の強さ(strength of weak ties)」の確認。【p.260】
- 社会的ネットワークがグループのメンバー同士が互いによく知り合っている状態であるのに対し,コミュニティでは,メンバーが個人的に他のメンバー全員を知っているわけではないが,コミュニティ感覚やアイデンティティの共有を行うことができるとされている。具体例?【p.265, 最後】
- コンピタント・コミュニティ(competent community)について,何を指してコミュニティが有能(competent)であると言えるのか。具体例で考える。【p.269-271】