ゼミ合宿

3月上旬のゼミ合宿(2年生)では,各自が興味のあるプログラム・サービス・コト等について,プロジェクトサイクル・マネジメント法(PCM法)における『問題分析(problem analysis)』の枠組みに基づき発表・ディスカッションを行った。問題分析とは「中心問題」を柱にその「原因系」と「結果系」を分けて関係図に示したものである(FASID, 2007, p.23-28)。ゼミ生の提案した中心問題は下記のとおり(順不同):

  1. 労働環境の改善の必要性が指摘されているのにも関わらず働く個人のストレスが改善しない。
  2. 地域コミュニティでのつながりがないため,高齢者が閉じこもりがちである。
  3. 途上国において不当な労働環境で衣料が生産されている。
  4. 野球チームが最下位にも関わらず,観客やファンクラブ会員が増加している。
  5. 若い世代の生活習慣を取り巻く環境が悪化している。
  6. 相互理解を必要としている在住外国人が地域コミュニティに参加できていない。
  7. 先進国では肥満が問題であるが,発展途上国で飢餓が問題である。
  8. 不登校の生徒と不登校支援施設とのマッチングが不十分である。
  9. 学校でのダンス教育における指導者の経験および指導力が不足している。
  10. アイドルへの過剰依存によりファンの社会進出が遅れている。
  11. 高校までに創造的・主体的学習の場が欠落している。

PCM法ではその後,「目的分析(objective analysis)」,「PDM(Project Design Matrix)の作成」,「活動計画表の作成」と続くが,ゼミではここから「インパクトモデル(理論)」,「ロジックモデル(logic model)」を作成し,『評価研究』(2, 4, 6, 7, 8, 9, 11)につなげていく。また問題分析をさらに続ける場合は,『調査研究』として分析をさらに深めていき(1, 3, 5, 10),上記の評価研究のうち興味・関心のあるプログラムを1つ選択し,ロジックモデル等の作成に協力する。また評価研究を行う学生は,3年次に行う調査研究のデータ収集に協力し,調査スキルを習得する。

 

参考: FASID (国際開発機構,2007) 「PCM 開発援助のためのプロジェクト・サイクル・マネジメント 参加型計画 編(改訂第7版)」