Psychology Misdirected
大学院時代(コミュニティ心理学)に授業で部分的にリーディングに指定されていた本だが,一度も通して読んだことがなかったので,遅まきながら通読する予定。
“Psychology Misdirected”は1981年にS.サラソンによって出版された本である。なぜ心理学が間違った方向に進んでしまったのか。(特に,欧米の)心理学が社会的文脈(social context)の影響を理論形成や実践手法に組み込んでこなかったことへの批判である。コミュニティ心理学は,心理学の一分野ではあるものの,メインストリームの心理学と一定の距離を置いてきた。改めて,このサラソンの本を読むとその理由が分かる気がする。
Sarason, S. B. (1981). Psychology Misdirected. Free Press.