予防プログラムのベンチマーク
コミュニティベースの予防プログラム(Communities That Care)の導入研究に関してのベンチマークが参考になる。コミュニティ連合(community coalition)が「エビデンス」と「実践」の架け橋となっている点やしっかりとした技術支援(technical assistance)が行われている点も興味深い。トランスレーショナルリサーチの枠組みから考察した研究。CTCは大学院生の時にプロジェクトに携わったことがある。大がかりな取り組みであり,このようなシステムが仮に日本の文脈において導入されるためには,コミュニティが抱える問題がしっかりと定義できていて,コミュニティがプログラムを適切に受け入れる(”buy-in”)ことが必要で,それらなしにはプログラムは奏功しないと考える。
Fagan, A., Hanson, K., Hawkins, J., and Arthur, M. (2009). Translational research in action: Implementation of the Communities That Care prevention system in 12 communities. Journal of Community Psychology, 37, 809-829.