問題分析と特性要因図:メモ
TQMにおいて有用なツールとなるものの1つに特性要因図がある。いわゆるQC7つ道具と呼ばれるものの1つであり,フィッシュボーン図と同じ構造をしている。この方法はプログラム(介入)の必要性を吟味するために行う問題分析に効果的に応用が可能であると考えられる。問題分析とは「中心問題」を柱にその「原因系」と「結果系」を分けて関係図に示したものであり(FASID, 2007),個人的にもワークショップなどでの演習課題とすることも多い(参考)。
特性要因図の場合は,モノやサービスの「質(クオリティ)」に影響を与える要因を探すこと(そして標準化すること)を目的として作成される。これを問題分析に応用させるとすると,中心問題に影響を与える原因をまず考え(例:下側に),その後,逆にその中心問題によって影響が及ぼされる結果を考える(例:上側に)などという方法が考えられる(イメージ)。
参考:
TQM品質管理入門(山田秀,2006,日経文庫)
PCM 開発援助のためのプロジェクト・サイクル・マネジメント 参加型計画 編(改訂第7版)FASID (国際開発機構,2007)