エンパワメントとチームエンパワメント:備忘録
心理的エンパワメント(psychological empowerment)概念と他の自己概念(例:自己効力感/self-efficacy)との主な違いは,前者は,個々人が批判・批評的意識(“critical awareness”)を有している点であることはすでにメモした。
チームエンパワメント(team empowerment)概念を考えるとなるとやや複雑化する。一般に,チームエンパワメントは,構造・社会面(structural/socio-structural)と心理面(psychological)の2側面からのアプローチがある。数あるチーム概念,例えば,チーム効力感(team efficacy)やチーム効能・潜在力(team potency)は互いにどのように違うかなどは考察されているが(前者はゴールが特化され,後者はゴールが特化されていない),チームエンパワメント概念が直接的に定義されていないので,構造化が難しい。