エンパワメントとコミュニティ感覚のペーパー
大学生を対象とした質問紙調査において,エンパワメント(i.e., ボトムアップ的概念)とコミュニティ感覚(i.e., トップダウン的概念というかヨコ型概念)がどのようにライフキャリアの質に影響するかを検討したところ,エンパワメントおよびコミュニティ感覚が高ければ高いほど,ライフキャリアの質も高いという交互効果(interaction effect)が確認された(LINK)。米国ジャーナルに投稿する予定であるが,そもそも日本はcollectivisticな文化・文脈と理解されているため,特に,コミュニティ感覚について議論する場合は,米国との文化差についての検討も含める必要がある。当然と言えば当然なのであるが,ついつい諸外国で提案されている概念(e.g.., コミュニティ感覚)がそのまま日本のコンテクストにも当てはまることを前提にリサーチをしていることに気づかされる瞬間である。