ウェルビーイング①
■ 課題文献(大石,2009, p. 1-23)
「第1章~第3章:幸せと理想の人生 / 幸せとは何か?(西洋・東洋)」
■ ディスカッション課題
- ウェルビーイング(well-being)について,まずは自分にとってどのような状態・あり様(being)が良い(well)なのかを考える。イメージでもよいので,理想の人間とは何か,良く生きるとはどういうことかを考えてみる。理想的な人物像の必要条件とは。思いつくのであれば十分条件も挙げてみる。【p.3-4】
- ウェルビーイングを理解するうえでの重要かつ普遍的な尺度が人生満足度であるとされている。なぜか。【p.4】
- 「ウェルビーイングということばに肯定的な感情をもつのは,歴史的には最近の,特にアメリカでの傾向であって,同じ西洋とはいえヨーロッパですら,アメリカ的ウェルビーイングが受け入れられているとは必ずしも言えない」とある。幸せ,喜び,ワクワク・ドキドキといった肯定感情に代表される”アメリカ的ウェルビーイング”と他の国や文化におけるウェルビーイングの差(違い)は何か。【p.5-8】
- 東洋における研究結果を踏まえ「何か幸せな体験をした時にそれを満喫しようとしない」傾向や「運を使い果たす」「運を取られる」という感じ方との繋がりが指摘されている。自身の経験を踏まえ,これらの状況について考えてみる。【p.7】
- アリストテレスによるエウダモニア・ユーダイモニア(eudaimonia)とは何かを確認する。【p.11-12】
- アリストテレスは人生・ライフにおいて掲げられるどんな目標であれ,それは究極的にはユーダイモニア(=幸せ)を達成することへの手段でしかないとした。どういうことか。具体例で考える。【p.11-12】
- ユーダイモニアについて,アリストテレスとプラトンの考え方の違いは何か。幸せにおける”必要事項”や”社会的動物”としての人間行動はそれぞれどのように捉えられているか。【p.12-13】
- 一般論として,米国社会において幸福は追求する(されるべき)ものとされる所以は何か。能動性・受動性,ハッピネス(happiness)の語源などから考える。【p.14-15】
- 東洋社会と西洋社会における幸せに対する考え方(≒概念)の根本的な違いは何か。個人や集団,能力の開発や徳の習得といった観点から考える。【p.20-22】