Responsive Evaluation (R. Stake)

スタッフルビームによる22の評価モデル(アプローチ)の分類によると,評価研究者のステイク(R. Stake)によるクライエント中心またはレスポンシブ(responsive: 応答的)アプローチによる評価(アプローチ19)は「Ⅳ. 社会政策・権利擁護としての評価」に位置づけられている。
ここでのクライエントとは,社会的・福祉的なニーズを持つ(いわばディスエンパワーされた)人々とされ,その人々の生活場面における自律(local autonomy)を促すために,積極的にクライエントのニーズ等に応答し(i.e., being responsive),プログラムの評価が行われ,評価結果をもとにプログラムの改善が目指される。これがResponsive Evaluationの基本姿勢である(Stufflebeam, 2001)。このアプローチは,エンパワメント評価(empowerment evaluation)と共通する部分が多いと考えられる。

ディスカッション: レスポンシブ評価(responsive evaluation)とエンパワメント評価(empowerment evaluation)の一致点と相違点は何かを,比較の基準を設定したうえで検討。