エンパワメント概念の理解のためのインタビュー(メモ)

心理的エンパワメント(参考1参考2)は個人の能力・長所・強み等の「顕在化」「活用」「社会化」(例:三島,2007)として構造化でき,これをより平易な言葉で表すと,自らの強みや力に「気づく,それを活かす,そして役立たせる」ことと言える。
ゼミにおいてエンパワメント概念の理解を深めるワークとして,各自が下記の手順によるインタビューを実施予定:

1.自らの現在や未来のライフキャリアを考えるうえで適切な対象者を一人選ぶ。

2.“気づく・活かす・役立たせる”に関するインタビュープロトコルを作成する。

3.インタビューを実施し,エンパワメントの過程(プロセス)と結果(アウトカム)について考察する。

※このワークのポイントは,インタビュー対象者が自らのエンパワメントにつながるきっかけをどのように得たかについて理解すること(個人の視点:ポイント①),そしてそのようなきっかけ(原因)を生み出した成長・促進システム(adaptive system)について理解すること(個人を取り巻くシステムの視点:ポイント②)の2つである。特に,ポイント②の成長促進システムには,人間関係や社会的・教育的環境といったものも含まれるが,もしそのようなシステムが自然発生的でなく,“意図的に”創り出すことが可能であれば,それがプログラム開発の内容や枠組みの参考になることを学ぶことが目的。